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次世代フロッピーディスク
■ フロッピーディスクは古いのか? アンタのPCにフロッピーディスクドライブは付いてるかね?
これらの問題を解決するために、各企業は様々な新メディアを提案してきた。…が、ことごとく失敗した。
なぜ失敗したのか?その敗因は『あまりにも普及したFDを置き換えようとした』ことにあると思われる。(FDは世界規模で普及している) 今日でこそ雑誌の付録はCD-ROMやDVD-ROMだが、当時はまだまだFDが多かったし、OSの『起動ディスク』に至っては今でも存在する。メーカは、この現実をもっと検討すべきだったのだろう。 ■ 新しいFDD 一番最初に『容量が少ない』と書いたが、前章で判明したようにフロッピーというメディア(FD)を置き換えるのは非常に困難である。 そう…もう一つの問題点であった『超遅い』を克服することだ。これであれば、メディア(FD)の互換性を保ったまま実現することができる。 そして2002年6月に登場したのがY-E Dataの2倍速FDDを採用したロジテックのLFD-31U2であり、2003年の8月には同4倍速FDを採用した(と思われる)アイオーデータのUSB-FDX4である。 ■ FDDベンチマーク さて前述のN倍速を使用してベンチマークを行なって、実際のところ何倍速のスループットが出ているかを確認してみよう。
なおベンチマークに使用したPCはThinkPad 240Z(2609-81J)で、OSはWindows 2000 Professionalである。 A.フォーマットに要する時間の比較 まずは手身近にFD全体をアクセスできるフォーマットを実施してみた。コマンドプロンプトより以下のコマンドを実行し、ストップウォッチで計測を行った。
2xではキッチリと2倍速が出ているが、4xでは3倍速ちょっとである。 B.HDBENCHお決まりのベンチマークソフト、HDBENCHを用いて計測を行った。
Readではほぼ宣言どおりの速度が出ている…が、Write/Copyでは今一つ奮わない結果となっている。多分スピンを高速化できても、シーク速度の高速化には限界があるのだろう。 C.Multi Thread Disk BenchMulti Thread Disk Bench その0.3.5.7をシングルスレッドで計測。パラメータはデフォルト値を使用した。 やはりシーケンシャルアクセスについては十分な速度が出ているように見受けられる。ランダムアクセスについてもある程度の高速化が見られるが、これがシーク速度の高速化によるものなのかは不明だ。 一応マルチスレッドで高負荷をかけたテストも行ったのだが、どれも2KB/sec程度の結果となったため記載はしていない。まぁフロッピー相手に同時アクセスすることは少ないので問題は無いだろう。 D.モータ停止時間についてcygwinの'dd'コマンドを使用して、ディスク全体への書き込み時間を計測した。
ここでのポイントは、ディスクアクセスが終わってからモータが停止するまでの時間だ。結果はどのドライブでも同じ時間であり、結果として高速なドライブほど体感時間を長く感じてしまう。 E.実際の使用におけるターンアラウンドタイム 前の項目において、モータの停止待ち時間が各ドライブで同じであることが判明した。この問題点は、小さなファイルをアクセスするほど顕著に表れる。
どうであろうか?モータの停止待ち時間が大きなネックになっているのがわかる。 ■ 総評CDドライブやDVDドライブが高速化し続けるように、やっと高速化をはじめたフロッピーディスクドライブ。 最初の方で掲示した参考価格を見ても分かるように、極端な価格差はない。しかし利用機会が減りつづけるメディアに対して、数千円の差額を払う価値があるのか?…とも考えられる。 現状ではUSBモデルしか目撃したことが無く、デスクトップへの普及はしばらく望めないだろう。 物足りない容量、かつあまり使われることの無いドライブが高速化したところで、どれほど嬉しいだろうか…とも考えてしまう。 高速FDDを買う理由、それはネタと自己満足のためだ。 ■ Bドライブの次は? IBM PC/AT互換機を使っている人にとっては、FDDといえばAドライブと決まっている。そしてハードディスクはCだ。 しかしマウスがPS/2からUSBに移行したように、FDDもUSB式が一般的になりつつある。 そこで、どこぞでマウスを沢山取り付けたように、今回はFDDを複数個つなげてみた。 なんかつまらないね…。(^^; 一応、全てのドライブに同時アクセスしてみた。 これも、あまり楽しくないね。(^^; |
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